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香川県では、地域の家が約10件ごとに1グループが作られています。これは「講」と呼ばれるもので、葬儀やお通夜のお手伝いをしてくれる組織です。内容としては、お通夜の際の料理の差し入れや、連絡、受付や会計などを行う事となります。地域によっては、これは非常に大切な仕事として捉えられていて、中には仕事を休んででも優先しなければならないという、考えを持つ人々もいるのです。
また「講」の女性たちが、お通夜の最中やお通夜が終わった後に、念仏をあげることもあります。これは「念仏講」と呼ばれていて、香川県ならではの風習となっています。
一般的な流れとしては、納棺した後にお通夜という流れですが、香川県では、納棺を葬儀の直前に行う地域があります。これは自宅で葬儀をする場合に行われます。この場合、祭壇の前に布団を敷き、そこへ故人を安置するのです。他の地域ではあまり見られない風習のため、遠方から弔問に来られる人たちは、これを見て大変驚くそうです。そして、納棺の際には藁で作ったたすきを、逆にご遺体にかけるという風習もあります。また、故人の死に顔を見せることは忌むべきことと捉えられ、遺族や親族以外の一般の弔問客には、顔を見せないようにするという地域もあります。